注文住宅の相場を知りたいと思って、住宅情報誌やインターネットをチェックされる方もおられるかもしれません。そのようにして相場を調べることはとてもいいことです。なぜなら、どのぐらいの予算で希望の家が建つかを知ることができますし、業者と価格交渉するためにも相場の知識は欠かせないからです。ただし、注文住宅の相場を調べるときは、一つ注意しなければなりません。
それは、相場の情報を過信しないということです。相場は一つの目安にはなりますが絶対的なものではなく、少し条件が変わればたちまち価格は変化してしまいます。同じ土地の広さであっても建てる場所によって価格は異なりますし、設備や内装など追加工事を増やしていけば、それだけで予算はどんどん変わっていくものです。よって、注文住宅で相場を見るときは、一つの目安として参考程度に見ておくだけに留めておきましょう。
むしろ注意したいことは、相場に気を取られて希望の家が建たなくなることです。なんとか相場の範囲に予算を抑えようとして、あれを削りこれを削りといろいろセーブしていくこともできますが、でもせっかく大金を払って建てる注文住宅において、予算ばかりを意識していては理想の家が建ちません。むしろ、理想の家を明確にしたうえで、その家を建てるためにどう予算を組んでいくべきかを考えたほうがいいでしょう。あくまでも、予算のための家ではなく、家のために予算があると考えなければなりません。