注文住宅を建てる際は、土地の購入代金とその上に建物を建てる費用以外にも、様々な費用が必要となります。この費用は土地や建物の価格と比較すると高くはないですが、注文住宅が完成するまでの過程において出費が避けられないものであるため、家を建てるお金を集める際は必ず考慮に入れなければなりません。たとえば、土地の上に住宅を建てる際には地盤調査があり、その中で地盤が脆いことが判明すると住宅の本体工事の前に地盤を改良する工事がおこなわれますが、この地盤の調査と改良工事にかかる費用が注文住宅の購入代金に含まれます。また、建物の建設においては工事開始前に建築確認を行う必要があり、工事開始後には特定の工程までが終了した段階に中間検査を、建物が完成した後に完成検査を受けなければなりませんが、これらの検査にかかる費用も注文住宅の持ち主の負担となっています。
注文住宅が完成した後は、土地と建物の所有権と抵当権について登記を行いますが、このとき国に登録免許税を納める義務があり、税額は住宅購入者の負担となります。また、災害や事故などによる被害に備えて、民間の損害保険会社の火災保険や地震保険などに加入するのであれば、初回分の保険料を契約時に支払うことになっている場合が多いので、支払えるだけのお金を必ず用意しておきましょう。そして、住宅本体以外にかかる費用として欠くことができないのが、仲介手数料です。購入する土地の選定は不動産業者に手伝ってもらうのが一般的ですが、依頼する際に締結する媒介契約の中に仲介手数料の条項が入っているため、建物完成後に支払いが必要となります。