注文住宅とは、言ってみればオーダーメイドの住宅です。スーツや靴とかにはオーダーメイドはよくある話であり、普通に買う人もいますが、一般的な住宅にもこれと似たようなものがあります。普通の建売住宅ですと、土地と建物代金込みの料金で売られており、既に建物が経っていますので、買主の意見なんて取り入られる事は皆無です。おまけに、金太郎あめの如く、似たような家が乱立しているのも建売住宅の特徴です。
しかし、注文住宅ですと、買主の意見をほぼ聞き入られる事があります。例えば、間取りがこのくらいがあったらいいとか、ダイニングキッチンは広めがよいとか、トイレは一階と二階にほしいとか。これらの意見を聞いて、設計図を一級建築士が書き上げて、その設計図を基にして工務店が空き地に建物を建てて、買主に引き渡します。名実とものマイホームであり、一生の一度の買い物がこのような形で実現します。
しかし、建築事務所で一級建築士に家の設計図を依頼するところから始まりますので、結構めんどうな点があります。また、一般的な建売住宅なら契約が済めばすぐに住むことができますが、注文住宅ですと、直ぐには住むことができず、数か月たたないと住むことができないという、歳月がかかるというデメリットがあります。ところが、自分が描いた住みたい家を買いたいという人は、建売住宅より注文住宅を選択する人が多いのも事実です。家は高額な買い物ですので、どちらが良いか決めるのは、最終的には買主次第です。