近年の少子高齢化や人口減少、あるいは建設関連の職業従事者の高齢化や円安傾向による輸入資材の高騰、人手不足による人件費の高騰などで建設費用も高くなって来ています。空き家住宅も増えていて現在余剰住居数は840万戸ともいわれています。所得層も高額所得層とそうでない層の2極化が進んでいて中には中古住宅を購入してそれを自分たちのライフスタイルに合うようにリフォームを行って住み着く場合も増えて来ています。一戸建て住宅は中古であってもそれなりに耐震性能を高める方法もあり、現在では耐用年数を延ばすことも可能となっています。

注文住宅を建てる場合には、最近は家族数も少なくなって来ていて、最初から必要な間取りの部屋を作るというよりも将来に備えて間取りに融通性を持たせる方法が見直されて来ています。また、予算に応じて坪当たりの単価から家の建設費用を見積もるという方法から全体でいくら以内に収めたいかという総額方式にすることも行われています。これはコストプランニングという手法で例えば平面の形は凹凸を多く作るよりも簡単な形にする方が壁の量も少なく安上がりになるという考え方です。同様に注文住宅では屋根型も複雑な入母屋屋根よりも片流れや切妻屋根のほうが費用は安上がりになるものです。

部屋の間仕切りも必要最小限にして建具も数を少なくし、電気のコンセント数や照明器具の数を減らすことで安く上がります。子供部屋も大きなスペースにしていて数が増えた場合には間仕切りの下地だけ作っておいてそのときに間仕切るということも可能です。いずれは家族の人数も変化するものという考え方でこれらの手法は自由設計の注文住宅と呼ばれています。

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